特別な祭

特別な祭

住吉大社には年間を通じて、多数の神事がありますが、その中でも特に大きな祭典をご紹介します。

御田植神事

  • 日程:6月14日13時~
  • 場所:第一本宮~御田

都会の真ん中で繰り広げられる田植えのお祭り

全国各地で田植行事は行われていますが、当社の御田植神事は規模も大きく、儀式を略することなく、
格式を守り、華やかで盛大に行っております。

由来
(穀物の豊かな実りを祈願する
神聖な行事)

伝承によれば、住吉大社ご鎮座の際、神功皇后が住吉大神の御供田として新田を定められ、長門国(現在の山口県)から植女を召したことに始まるといわれております。 すでに鎌倉時代の記録には、猿楽・田楽など数々の芸能が見えており、規模も相当なものであったようです。
明治維新に際して神事廃絶の危機もありましたが、この伝統は末永く受け継がれ、昭和54年2月24日、国の重要無形民俗文化財に指定となりました。

神事は神前より授かった早苗を植女から替植女に渡し田植が始まる。御田中央の舞台では神楽女(巫女)8人による「八乙女舞」や鎧兜で行う風流武者行事、地元の子供達による「田植踊」と続き、最後の「住吉踊」が行われる頃には、神田の田植えも完成を迎えます。

祭典の様子
(盛大で賑やかな舞が
繰り広げられることで有名です)

植女や稚児など、行事に関わる人がお祓いを受け、まず第一本宮で神事の奉告祭を行います。そして行列を整えて御田へ向かいます。その後、御神水を御田の四方に注ぎ清め、早苗の授受が行なわれます。

中央舞台や周囲では、次々と舞や踊りが繰り広げられ、見ている人を楽しませてくれます。
なかでも住吉踊は有名です。心の字をかたどって踊る姿は、とてもかわいらしく和みます。

  • 田植えの様子

  • 八乙女の田舞

  • 早苗の授与

  • 代掻き

五穀豊穣にまつわる1年のお祭り

住吉大社では、五穀豊穣に関わる神聖な行事が、現在でも厳格に伝承されています。
特に埴使や御田植神事は、歴史的にみても重要な儀式のひとつです。

■ その他、五穀豊穣にまつわるお祭り


住吉祭

  • 日程:7月30日~8月1日

~大阪の夏祭を締めくくる盛大な祭典~

大阪の夏祭りを締めくくる住吉祭は、大阪中をお祓いする「お清め」の意義があり、
古くより「おはらい」ともいわれました。7月海の日に「神輿洗神事」、7月30日に「宵宮祭」、翌日「夏越祓神事・例大祭」、
そして8月1日にはいよいよ、住吉大神の御神霊(おみたま)をお遷した神輿が行列を仕立て、
堺の宿院頓宮までお渡りする「神輿渡御」が行われます。

神輿洗神事(みこしあらいしんじ)

日時:7月海の日

神輿に海水を降り注ぐ

神輿洗神事とは、住吉祭の8月1日に堺市宿院への神輿渡御に先立って、その神輿をお清めする神事です。 神輿を住吉大社から、昔住吉浜であった住吉公園まで巡行し、海水によって神輿が祓い清められます。 この海水は、大阪住吉漁業協同組合のご協力により当日早朝に「汐汲舟」(しおくみぶね)と呼ばれる舟を出し、大阪湾沖合いの神聖な海水を汲み上げたものです。

夏越祓神事・例大祭
(なごしのはらえしんじ れいたいさい)

日時:宵宮祭…7月30日
     例大祭・夏越祓神事…7月31日

雅で艶やかなお祓い神事

大阪府指定民俗文化財である夏越祓神事では、華麗に着飾った夏越女・稚児らが茅の輪 (ちのわ) をくぐる儀式が行なわれます。
五月殿 (さつきでん) で大祓式が行なわれたのち、参詣者も行列に参加して、茅 (ちがや) を1本取り、祓いながら3度の茅の輪をくぐり本宮に参進。茅の輪をくぐるときには「住吉の夏越 (なごし) の祓する人は千年 (ちとせ) のよはひのぶといふなり」という和歌を口ずさみます。

神輿渡御(みこしとぎょ)

日時:8月1日

大阪一の神輿渡御

住吉大神の神霊を神輿にお遷しし、御旅所である堺の宿院頓宮まで行列を仕立てて巡行します。平成28年の神輿渡御では、明治14年に奉納された大神輿が3ヶ年に渡る修繕を終えて復活し、約70年ぶりに盛大に担がれました。この大神輿は重さ700貫(約2トン)、轅は11メートルと非常に大きく、反橋を渡る姿は見所のひとつとなっています。
列次は大神輿のほか鳳輦や獅子舞、地元の子供達によって曳かれる船神輿など総勢1200名以上の奉仕者が行列を成して街道を南下、大阪市と堺市を隔てる大和川では神輿が川の中を勇壮に練り回ります。
やがて宿院頓宮に到着して祭典が行われ、飯匙堀(いいがいぼり)にて荒和大祓神事が執り行われます。

住吉祭に伴う交通規制

※お問い合わせ下さい

観月祭

  • 日程:中秋日18時~20時半すぎ
  • 場所:第一本宮~反橋

反橋と名月が作り出す幻想的な雰囲気のお月見の神事

観月祭とは中秋の名月の日に行われる住吉大社の特殊神事です。
名月が上がる中、反橋上では全国より募った献詠作品の中から入選歌を神職が古式の作法にのっとって披講(ひこう)します。
次に住吉踊・舞楽が反橋上で奉納されます。
和歌神である住吉大神の大前にて反橋と名月が作り出す幻想的な雰囲気をぜひ味わってみてください。

季節の祭りと年中行事