住吉っさんの見所

当社を代表する人気スポットをご案内します

反橋そりはし(通称太鼓橋たいこばし)

正面神池に架けられた神橋は「反橋」と称し、住吉の象徴として名高く「太鼓橋」とも呼ばれております。長さ約20m、高さ約3.6m、幅約5.5mで、最大傾斜は約48度になります。この橋を渡るだけで「おはらい」になるとの信仰もあり、多くの参詣者がこの橋を渡り本殿にお参りします。現在の石造橋脚は、慶長年間に淀君(太閤秀吉の妻)が豊臣秀頼公の成長祈願の為に奉納したと伝えられております。
かつての「反橋」は足掛け穴があいているだけで、とても危なかったそうです。

川端康成は作品『反橋』(昭和23年)において、「反橋は上るよりもおりる方がこはいものです、私は母に抱かれておりました」と記しています。

五所御前ごしょごぜん(五大力石)

願い事が叶う石?

第一本宮南側に位置します『五所御前』という場所で、『五』『大』『力』と書かれた石を拾い御守にすると願い事が叶うという信仰があります。
この『五所御前』は約1800年前に住吉大神鎮座の際、最初にお祀りされた場所と伝えられる神聖な場所です。
体力・智力・財力・福力・寿力を授かるといわれており、御守にして持つと心願成就というわけです。
願い事が叶いましたら、石を倍にしてお返しください。返納の石(感謝の小石)は、御守授与所でお求めいただきご自身が拾われた石と共に五所御前にお返しください。

この場所はたいへん神聖な場所でありますので、皆さま節度ある行動でルールを守り、石を拾いましょう。

おもかる石(大歳社境内)

願い事が叶うか否かを占う霊石、おいとしぼし社の「おもかる石」。土日や初辰まいりの時ともなれば行列ができるほどの住吉大社の人気スポットです。
本社境内から南東へ徒歩2分ほど、末社大歳社の敷地内に「おもかる石」はあります。
占い方はまずお参り(二拝二拍手一拝)次に石を持ち上げ重さを確認。次に石に手を添えて願掛けをして、もう一度石を持ち上げます。2回目に持ち上げた方が軽く感じればその願いは叶うといいます。

おもかる石は全部で3つ、1つに絞って占うもよし、「3度目の正直」に行き着くもよろしいのではないでしょうか。住吉大社にお参りの際はぜひ足を運んでみては。

一寸法師のお椀(種貸社境内)

昔話で有名な『一寸法師』は、実は住吉大神の申し子だったのです。
室町時代後期から江戸時代初期にかけて成立したといわれている物語集『御伽草子』に出てくる説話で、子供に恵まれない老夫婦が住吉の神様に祈願すると子供が授かったのです。しかし、その子は1寸(約3.3㎝)しかなく一寸法師と名付けられました。
その後、志を立てお椀の舟に乗り、腰には針の剣を差し、箸を櫂にして住吉の浦より京へ上ります。最後は見事、立身出世を果たし物語は締めくくられます。

この信仰は、子宝の神、安産の神、立身出世の神として現在も続いております。このお椀は実際に乗ることができますので、ぜひ記念撮影をしてください。

住吉神兎(すみよしうさぎ)

第四本宮前にあり「なでうさぎ」とも呼ばれています。
住吉大社の鎮座が辛卯年卯月卯日(卯=兎)に因み、兎は神様のお使いとされております。
兎の体を撫でて無病息災を祈願してください。

誕生石(たんじょうせき)

源頼朝の寵愛を受けた丹後局 (たんごのつぼね) がここで出産した場所と伝えられ、その子が薩摩藩「島津氏」の始祖・島津忠久公です。

丹後局は源頼朝の寵愛を受けて懐妊したが、北条政子により捕えられ殺害されるところを家臣の本田次郎親経(ほんだじろうちかつね)によって難を逃れ、摂津住吉に至った。このあたりで日が暮れ、雷雨に遭い前後不覚となったが、不思議なことに数多の狐火が灯り、局らを住吉の松原に導いてゆき、社頭に至った時には局が産気づいた。本田次郎が住吉明神に祈るなか局は傍らの大石を抱いて男児を出産した。これを知った源頼朝は本田次郎を賞し、若君に成長した男児は後に薩摩・大隅二か国をあてられた。これが島津氏初代・島津三郎忠久公である。この故事により、住吉社頭の力石は島津氏発祥の地とされ「誕生石」の聖地に垣をめぐらせ、此の小石を安産の御守とする信仰が続いている。

境内をめぐる