楠珺社(なんくん しゃ)

  • 祭神:宇迦魂命(うがのみたまのみこと)

商売発達・家内安全の神様

初辰まいりの中心的な神社で「はったつさん」と親しまれ、古くより商いを営む方から篤い信仰を受けています。樹齢1000年を超えるクスノキがあり、人々は大樹の神秘的な霊力に祈りを捧げてきました。やがて、根元に設けられた祠に神様をお祀りするようになり、神木から神社へと発展したといわれています。

暦の上で、毎月の「初辰(月初めの辰の日)」に参拝すると「発達」(はったつ=初辰の語呂合わせ)するとゲンをかついで信仰され、参拝の証として招福猫(招き猫)を神社から授かり、これを48ヶ月間(4年間)続けると「始終発達」(しじゅうはったつ=四十八辰の語呂合わせ)となり、福が授かり、満願成就になるものと伝えられ、日本全国からの崇敬を集めています。

毎月の参拝では小さな招福猫(招き猫)を神社から授かります。招福猫には2種類あり、左手を挙げた猫は人招き、右手を挙げた猫は金招きといわれます。これを奇数月には左手を、偶数月には右手の猫を求める慣習があります。小さな招福猫を集めて48体をそろえ、それを神社にお返しすると一回り大きな招福猫(中猫)と交換してもらいます。これも左右2種類あり、さらに大きな猫へと交換しながら、発展と繁栄を祈願します。